COLUMN「住宅の気密性」

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2020-01-18

家づくり中のみなさま、こんにちは。デザインリゾートの松崎です。

 

住宅の気密についての話

 

「住宅の気密化」とは簡単にいえば住宅の隙間を少なくして

密閉性を高めることを言います。

 

具体的には、建材の接合部分を気密シートや気密テープなどで

しっかりと防いだ施工をして、気密性を高めます。

 

なぜ気密が大事なのか

昔の家づくりでは断熱材だけを

意識して、厚い断熱材を入れると快適だという考えで

住宅の隙間に関しては、あまり意識がありませんでした。

その為、気密性が低く外気が室内に浸入しやすく、夏は暑く

冬は寒い家になっていました。

実際に冷暖房を使っていても十分な効果が得られず、電気料金が

高い割りに、室内は隙間風でさほど快適ではありませんでした。

 

それと断熱材は以前のブログでご説明した様に、グラウウールの

ような断熱材は線状をしているため、隙間があれば風を簡単に

通してしまいます。

これでは、せっかくの断熱性能を活かすことができませんよね。

断熱材についてはこちら>>

気密性を高めると風そのものをシャットアウトできるため、

断熱材が本来の性能を発揮できるようになります。

 

これからは断熱と気密はセットで考えるべきなのです。

建物の本当に大切なことは目に見えない所にあります。

 

弊社での気密・断熱工事を一部ご紹介します。

外壁部分は高性能グラスウールを充填して、厚み0.2mmの

気密シートを全面に貼ります。

ジョイント部分には専用の気密テープを貼ることで連続性を

確保しています。

浴室のユニットバスを設置する部分の床下は、基礎断熱します。

浴室の床下は「外気」と「室内」を区分する「熱的境界」が

不明確になりやすいので、注意が必要です。

天井部分は同じく0.2mmの気密シートを先貼り

小屋裏から吹込み断熱を施工します。

天井断熱 天井ブローイングの施工事例

だいたい30cm位の断熱材を吹き込んでいます。

こちらの物件は天井断熱ですが、屋根断熱の仕様もあります。

 

このように気密性を高め、高気密・高断熱の施工をしても

施工上、コンセント等の配線工事で隙間を作ってしまう事が

ありますが、こちらも専用の気密カバーで隙間を防ぎます。

最後に住宅の気密性を高めるには、工務店や施工する

職人さんの意識レベルによって性能に差がでます。

弊社も常に性能の高い住宅をご提供できるように

品質管理しております。

気になることがございましたら、何なりとお尋ねください。

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それではまた。

 

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